GPの二度戻り
2015年 08月 12日
八月の登山は、八方尾根からの唐松岳~五竜岳への1泊2日ピストンコースに決定。
選定の一番の理由としては、先月の常念岳登山で見かけた「山が好き酒が好きTシャツ」を五竜山荘で手に入れるため。
・・・などという軟弱な理由ではなく、九月の本命登山に向けたステップアップとしてヘルメット装着の予行演習が出来るコースだから。
他にも、
・雷鳥が見れるかも
・リフトでアプローチが楽々
・景色がきれい
・高山植物がいっぱい
などなど、なかなか楽しめそうな登山コースです。
計画にあたっては、いざというときのためエスケープルートや日帰りも想定していましたが、これが役に立ちました。
ほんと、山は天気がどうなるか読めませんねぇ・・・
では出発。
---
8/12
00:00 水戸出発。
今回は珍しく予定通りの時刻に出発。
忘れ物も無し、仮眠もバッチリで幸先良いスタート。
04:40 長野県白馬村八方尾根 黒菱駐車場着【標高1500m】
ほぼ予定時刻に到着。
唐松岳へリフトを使って登るときは、ここ黒菱ラインか八方アルペンラインのどちらかを使うのですが、リフト代が安い(黒菱は往復1,120円、八方は往復2,900円(!))ので今回はこちらの駐車場に停めました。
駐車場のキャパは200台ほどですが、3割ぐらいでガラガラ。
満車のときは八方アルペンラインからリフトに乗ることも想定していましたが、夏休みとはいえ平日なので空いていたようです。
それでは、リフトが動くまで1時間ほど仮眠しますZzzz。。。
05:30 起床。
ん~、スッキリ。
徹夜で登るとこの後の体調に響きますので予定通り到着できたのは良いことです。
夜も明けて、空と景色を確認。
ちょっと雲が多いですが、まずまずの天気。
振り返ると、白馬三山がくっきり。
ピーク左から、三角形の白馬鑓ヶ岳、台形の杓子岳、なだらかな白馬岳。
今日は高曇りで山には掛からず、景色は良さげ。
これならば、あの有名な景色も見れるかな?
06:40 黒菱第3ペアリフト搭乗
リフトの夏季営業は06:30から。
みなさん早々に準備して並んでいたので、少し出遅れました。
チケットはお得な「白馬八方温泉セット券」を購入。
約7分で黒菱平【標高1680m】に到着。
ここからも、白馬三山がバッチリ。
八方アルペンラインとここで合流し、次のグラートクワッドリフトに乗り換え。
グラートクワッドリフトからは、今回の最終目的地の五竜岳(中央のゴツゴツした山)とさらにその奥に双耳峰の鹿島槍ヶ岳(チョイ左の両耳がピョコンとした山)が見えます。
いやはや絶景~
07:00 約5分で八方池山荘【標高1830m】に到着。
いやはや楽チン♪
ここが唐松岳への登山口。
さぁ、身支度を整えて、いざ登山開始!
ちなみに登山ポストは山荘に入ったところにあります。
山荘脇から道は二股に分かれてました。
一方はゴツゴツした岩の道ながら白馬三山を眺めながら歩く登山道。
もう一方は八方池までのハイキング観光客向けの整備された木道。
・・・もちろん、GP山岳会は迷わず木道を選び体力の温存を図ります。
足元の高山植物を愛でつつ、観光ハイカーをパスしながらズンズンと歩を進めます。
シナノオトギリ、クガイソウ
イワショウブ、キバナノカワラマツバ
シロバナヤマホタルブクロ、イワシモツケ
イブキジャコウソウ、ワレモコウ
実はこの唐松岳登山道の岩は蛇紋岩。
至仏山ではツルツル滑って無駄に体力を消耗した記憶があり、先を急ぐ今回は歩きやすい木道を選んで正解でした。
登山道と合流すると白馬三山が望める見晴らしの良い道に。
07:35 第2ケルン(息ケルン)【標高2005m】通過。
八方池までもう少し。
07:45 変顔の八方ケルン【標高2035m】通過。
やっと八方池が見えてきました。
そしてその向こうには、唐松岳と白馬鑓ヶ岳の間にまたがる不帰ノ嶮(かえらずのけん)。
あれは無理げ・・・。
振り返ると麓は雲の下。
08:00 第3ケルン着【標高2080m】
20mほど下にある八方池に下りて、池に映る白馬三山をパチリ。
青空でないのが残念ですが、雄大な光景です。
しばし景色を眺めながら休憩。
この先の本格登山道に備えます。
08:15 次の休憩ポイントの丸山ケルンに向けて出発。
ここからは、少々険しい登山道となります。
下ノ樺と呼ばれるダケカンバの林を抜け・・・
ハイマツ帯を進み・・・
再び樺と呼ばれるダケカンバの林に入ると、眼下に扇雪渓が見えてきました。
雪渓周りはひんやり涼しいので、ここで休憩することにします。
子供を背負って登ってきたお父さん、すごいなぁ・・・
さて一息ついて、唐松岳頂上山荘に向けて出発。
09:30 丸山ケルン【標高2430m】通過。
雪渓で休んだので、スル~
ちょっとだけ怖そうで怖くないところもありましたが・・・
10:15 唐松岳頂上山荘着【標高2620m】
この先に見えるピークが唐松岳。山荘から20分ほどです。
西側には立山、剱岳。
そして南側には、牛首と呼ばれる難所の先に目指す五竜岳。
さてここで作戦会議。
ここから、難所の牛首を越えて五竜山荘へは、2時間半ほど掛かります。
五竜山荘には出来れば14時には到着したいと考えていましたので、唐松岳頂上山荘に10時に着いたらチャレンジしようと考えていました。
唐松岳の頂上アタックはひとまず置いておいて、ヘルメットを装着し先を急ごうとしたところ・・・
ばびゅーーーーーッッッ
登ってくるときはほぼ無風だったのに、突然冷たく強い西風が吹きだして、この険しい稜線を進むのはちょっと危なそう・・・
一旦山荘まで引き返して、再度作戦会議。
とりあえず、唐松岳頂上に登って不帰ノ瞼を覗いてみようか、ということに。
途中、コマクサやトウヤクリンドウがポチポチ。
11:30 15分ほどで唐松岳山頂着【標高2696m】
唐松岳山頂は、広くて360度いい眺め。
不帰ノ瞼は覗いてみたけど、やっぱり無理ムリ。
いつかは、剣岳。
唐松岳頂上山荘はこんな感じの場所に建ってます。
11:50 三度山荘に戻り、作戦会議。
もう一度、牛首を覗いてみて先行者がいればついて行ってみようということに。
鎖場まで取り付いてみましたが、やっぱり風が強く体が安定しません。
先行した年配のペアはおっかなびっくりな感じ。
さてどうしようかね?と様子見していると、五竜方面から来る人がいたのでどんな感じか聞いてみると、「この先は巻いて下って険しく、明日雨になるので帰って来れなくなるよ」とのこと。
確かに、雨のときは通りたくないなぁ・・・
一応、雨のときは遠見尾根というエスケープルートも考えていましたが、車までタクシーで戻らねばなりません。
時間的にもタイムリミットで、さらに明日雨が降るとなれば、もうここは潔く撤退。
では、山荘まで戻りましょう。
12:40 四たび唐松岳頂上山荘に戻り食堂で昼食。
五竜山荘の夕食はカレーが名物だそうなので、あえてカレーを注文。
さらに残念会も兼ねて、ケーキもオーダー。
どちらも美味しかったです。
さぁエネルギーチャージ完了。
13:10 下山開始。
最終リフトは16:40。
下山の標準タイムは3時間ほどの行程ですので余裕あり。
さらば、牛首。またいつか。
13:40 丸山ケルン通過
13:50 扇雪渓で小休止。
五竜山荘に行ってきた人はみんな誇らしげに例のシャツを着ていました。
自転車担いで登ってくる人も・・・、え!?
彼は翌日牛首を越えたらしい・・・
14:40 八方池通過
雲が掛かってきちゃいましたね。
14:50 第3ケルン通過
14:55 第2ケルン通過
帰りも時短のため木道を利用。
15:15 八方池山荘着
だいぶ時短で到着。
ご褒美にソフトクリームをいただきます。
15:30 グラートクワッドリフトに搭乗。
15:40 黒菱第3ペアリフトに搭乗。
駐車場が見えてきました。
15:50 駐車場着
八方温泉「八方の湯」で汗を流し、家路へ。
23:00 帰着
丸々23時間、長い一日でした。
選定の一番の理由としては、先月の常念岳登山で見かけた「山が好き酒が好きTシャツ」を五竜山荘で手に入れるため。
・・・などという軟弱な理由ではなく、九月の本命登山に向けたステップアップとしてヘルメット装着の予行演習が出来るコースだから。
他にも、
・雷鳥が見れるかも
・リフトでアプローチが楽々
・景色がきれい
・高山植物がいっぱい
などなど、なかなか楽しめそうな登山コースです。
計画にあたっては、いざというときのためエスケープルートや日帰りも想定していましたが、これが役に立ちました。
ほんと、山は天気がどうなるか読めませんねぇ・・・
では出発。
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8/12
00:00 水戸出発。
今回は珍しく予定通りの時刻に出発。
忘れ物も無し、仮眠もバッチリで幸先良いスタート。
04:40 長野県白馬村八方尾根 黒菱駐車場着【標高1500m】
ほぼ予定時刻に到着。
唐松岳へリフトを使って登るときは、ここ黒菱ラインか八方アルペンラインのどちらかを使うのですが、リフト代が安い(黒菱は往復1,120円、八方は往復2,900円(!))ので今回はこちらの駐車場に停めました。
駐車場のキャパは200台ほどですが、3割ぐらいでガラガラ。
満車のときは八方アルペンラインからリフトに乗ることも想定していましたが、夏休みとはいえ平日なので空いていたようです。
それでは、リフトが動くまで1時間ほど仮眠しますZzzz。。。
05:30 起床。
ん~、スッキリ。
徹夜で登るとこの後の体調に響きますので予定通り到着できたのは良いことです。
夜も明けて、空と景色を確認。
振り返ると、白馬三山がくっきり。
今日は高曇りで山には掛からず、景色は良さげ。
これならば、あの有名な景色も見れるかな?
06:40 黒菱第3ペアリフト搭乗
リフトの夏季営業は06:30から。
みなさん早々に準備して並んでいたので、少し出遅れました。
約7分で黒菱平【標高1680m】に到着。
ここからも、白馬三山がバッチリ。
八方アルペンラインとここで合流し、次のグラートクワッドリフトに乗り換え。
いやはや絶景~
いやはや楽チン♪
さぁ、身支度を整えて、いざ登山開始!
ちなみに登山ポストは山荘に入ったところにあります。
山荘脇から道は二股に分かれてました。
一方はゴツゴツした岩の道ながら白馬三山を眺めながら歩く登山道。
もう一方は八方池までのハイキング観光客向けの整備された木道。
・・・もちろん、GP山岳会は迷わず木道を選び体力の温存を図ります。
ミヤマアズマギク、ヤナギラン
シモツケソウ、タテヤマウツボグサ
イワショウブ、キバナノカワラマツバ
イブキジャコウソウ、ワレモコウ
至仏山ではツルツル滑って無駄に体力を消耗した記憶があり、先を急ぐ今回は歩きやすい木道を選んで正解でした。
登山道と合流すると白馬三山が望める見晴らしの良い道に。
07:35 第2ケルン(息ケルン)【標高2005m】通過。
ハクサンシャジン 、ミヤマアキノキリンソウ
タカネマツムシソウ、???
タカネマツムシソウ、???
あれは無理げ・・・。
振り返ると麓は雲の下。
しばし景色を眺めながら休憩。
この先の本格登山道に備えます。
08:15 次の休憩ポイントの丸山ケルンに向けて出発。
ここからは、少々険しい登山道となります。
子供を背負って登ってきたお父さん、すごいなぁ・・・
09:30 丸山ケルン【標高2430m】通過。
ちょっとだけ怖そうで怖くないところもありましたが・・・
西側には立山、剱岳。
ここから、難所の牛首を越えて五竜山荘へは、2時間半ほど掛かります。
五竜山荘には出来れば14時には到着したいと考えていましたので、唐松岳頂上山荘に10時に着いたらチャレンジしようと考えていました。
唐松岳の頂上アタックはひとまず置いておいて、ヘルメットを装着し先を急ごうとしたところ・・・
ばびゅーーーーーッッッ
一旦山荘まで引き返して、再度作戦会議。
とりあえず、唐松岳頂上に登って不帰ノ瞼を覗いてみようか、ということに。
途中、コマクサやトウヤクリンドウがポチポチ。
不帰ノ瞼は覗いてみたけど、やっぱり無理ムリ。
もう一度、牛首を覗いてみて先行者がいればついて行ってみようということに。
先行した年配のペアはおっかなびっくりな感じ。
確かに、雨のときは通りたくないなぁ・・・
一応、雨のときは遠見尾根というエスケープルートも考えていましたが、車までタクシーで戻らねばなりません。
時間的にもタイムリミットで、さらに明日雨が降るとなれば、もうここは潔く撤退。
では、山荘まで戻りましょう。
五竜山荘の夕食はカレーが名物だそうなので、あえてカレーを注文。
さぁエネルギーチャージ完了。
13:10 下山開始。
最終リフトは16:40。
下山の標準タイムは3時間ほどの行程ですので余裕あり。
さらば、牛首。またいつか。
五竜山荘に行ってきた人はみんな誇らしげに例のシャツを着ていました。
14:40 八方池通過
雲が掛かってきちゃいましたね。
だいぶ時短で到着。
ご褒美にソフトクリームをいただきます。
駐車場が見えてきました。
23:00 帰着
丸々23時間、長い一日でした。
by gp_backyard | 2015-08-12 23:50 | 閑話休題