白馬の王子様
2013年 08月 02日
勇気ある撤退から3週間。
天気予報は「雨のち曇または霧」。
行くべきか行かざるべきか・・・
翌日からは晴れ予報のため、天気は回復に向かうと読んで、「北アルプス白馬大雪渓を登る雲上のお花畑と稜線縦走一泊二日」を決行!
---
8/2
01:10 出発
・・・登山靴を忘れて引き返す。
01:30 改めて出発
05:30 白馬八方第5駐車場着
旅のしおりでは、ここからバスで白馬大雪渓登山口の猿倉へ向かう予定でしたが、静岡から来た親子とタクシー乗り合いで行くことに。
バスは¥900/人のところ、タクシーは¥3000/台。時間とお金を節約~
06:00 猿倉荘着 1,250m
既にたくさんの登山客がおりました。
ここで、登山届けを出しておきます。
もちろん「GP山岳会」で(^_^;
06:10 猿倉荘発
それでは、大雪渓の入り口「白馬尻小屋」向け出発。
雨予報のところ天気は曇。
このまま天気は持ってくれるかな~?
白馬尻小屋までの道程は前半がゆるやかな林道、後半がちょっとした登山道。
前日の大雨で増水した沢を渡るのがちょっと怖い。
07:15 白馬尻小屋着 1560m
山小屋到着直前から雨がパラパラ~
軒先で雪渓の先端を眺めつつ、レインジャケットを着ていると益々雨が激しくなってきた・・・
まぁ、先は長い。
天気予報どおり回復に向かうことを祈ろう。
07:35 白馬尻小屋発
雪渓への登山道入り口には注意の看板。
結構怖いことが書いてあるなぁ・・・
雪渓取り付くまでの道端にはキヌガサソウが群生していました。
いよいよ雪渓に取り付く・・・その前に、アイゼンを装着。
07:45 大雪渓登坂開始
雪渓の端っこは、大きくえぐれていて踏み抜かないかちょっと心配。
8本爪のアイゼンは、注意して歩けばちゃんとグリップしてくれてちょっと安心。
雪の上にはベンガラでルートが示してあり、登山者が前にも後ろにも一杯いるので迷うことも無し。
所々、クレバスが大きな口を開けていました。
雪渓の上にゴロゴロ落ちている大小の岩は、全て落石とのこと。
こわいなぁ~
行く手がクレバスに遮られるたび、山の斜面を巻いて行くのですが、これがまた急斜面と泥で歩きづらい・・・
うわ~、ガスってきた。
雪渓を登りはじめて一時間、右足付け根が不調を訴え始める。
そういえば、準備体操してなかったなぁ・・・、イテテ。
あと何時間歩くんだろ?
ガスの中を一列縦隊で行進する登山者達。
思わせぶりなちょい晴れ間。
所々に注意書き。
そういえば、落石は遠くで転がり落ちるのを二回ほど見ただけで、幸いにも直撃はありませんでした。
09:50 葱平(ねぶかっぴら)へ取り付き 約2095m
本来の取り付き口はもう少し上っぽいが、クレバスがあるため手前から取り付くように誘導されていました。
アイゼンを外して、ひと休憩。
視線を巡らすと、リアル・ラピュタの世界。
そんな景色に目を奪われつつも、右足付け根の痛みがツライ・・・
ザックのウェストベルトで骨盤を締めれば、痛みが少しはマシになるかなぁ?と考えてビシッと締めてみる。
激流の沢に渡してある板橋を恐る恐る渡り、雪渓を踏み越え、岩場をよじ登り・・・
ついにたどり着いたのがお花畑「葱平」・・・?
確かに花はありますが、まだお花畑というほどでも無し。
カミ様のテンションがやや下がり気味。
そして、こちらは骨盤を締めすぎたせいで両足大腿部がツッたたたたーーーーっ
頭の中では赤色信号がグルグル点滅。
とりあえず、ベルトを緩め足を揉んで長い休憩を取ることで、ツりは一旦引きましたが相変わらず右足付け根の痛みは増すばかりで足が上がらない・・・
この後、大ブレーキとなりペースを落とすことになりました。カミ様、スマン。
11:20 小雪渓取り付き
小雪渓をトラバースして対岸へ渡りますが、こんな看板が・・・
アイゼンを再び装着して、慎重に前進。
渡り終えたら、アイゼンを外し再び急な岩場を登坂。
うう、痛いなぁ。
頂上はまだ~?
11:40 避難小屋をスルー 約2400m
休んでは登り、登っては休み。
あぁ、やっと今日宿泊する「白馬岳頂上宿舎」が見えてきた。
まだ遠いな~
ん?
お化け屋敷・・・、いや「お花畑」?
おどろおどろしい文字に、周りを見渡せば一面お花畑。
色とりどりの花々と雄大な風景に足の痛みも少し和らいだような気がします。
・・・いや、気のせいでした。
最後の急登坂と階段がキツイ~
13:20 白馬岳頂上宿舎着 2730m
着いたー
もう足上がらんー
今回の初山小屋泊は、チョッピリ贅沢して個室を予約してあります。
部屋は6畳+板の間1畳ほど。
布団が6枚とは、定員6名ってことかな?
布団と掛布団は、センベイというには重すぎる・・・
前日まで好天に恵まれず、干す間がなかったのでしょうねぇ。
枕も相当年季が入ってます。紙カバーがありましたが、気になる方はちょっと厳しそう。
インナーシーツを持っていって正解でした。
遅めのお昼を新館レストランでまったりと食す。
温かいおでんが五臓六腑に染み渡る~
疲れた体にはケーキで糖分補給
夕飯は5時からなので、しばしの間、部屋で疲れた体を休める。
個室は安らぐねぇ~
ちなみに、本日は約140人が宿泊し、大部屋は16人だそうです。
17:10 夕食
白馬岳頂上宿舎の食事はセルフテイク方式(バイキング)。
食べたい分だけ、食べられるものだけ取るので生ゴミを減量できる自然に優しい形式。
夕食後、19:30の日の入りを見に頂上アタックを検討。
外に出てみると、山頂方面は晴れ間が見えるのだけど、けっこう寒くて風が強いので体力温存を選択。
白馬山荘のスカイプラザでお茶をしながら夕日を眺める計画もあったけど、ここの新館レストランで再びケーキセットでまったりすることにする。←軟式山岳会・・・
部屋に戻る途中で西側の丸山方面を見てみると、ガスっていて夕日は見えなかったので、まぁ行かなくて正解かな?
そして、ここに来たからにはやりたかったこと。
それは、ライブカメラに映ること。
毎日、このライブカメラで山頂の天気予報と実際の天候状態をチェックしてました。
いつも天気が悪そうな絵でしたが、なるほど、ちょっと写りが悪いのねぇ。
山小屋では、テレビもないしスマホの電波も入りづらい。
他にやることもないので、明日に備えて寝ることにします。
19:30 就寝
ZZZ・・・
天気予報は「雨のち曇または霧」。
行くべきか行かざるべきか・・・
翌日からは晴れ予報のため、天気は回復に向かうと読んで、「北アルプス白馬大雪渓を登る雲上のお花畑と稜線縦走一泊二日」を決行!
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8/2
01:10 出発
・・・登山靴を忘れて引き返す。
01:30 改めて出発
05:30 白馬八方第5駐車場着
旅のしおりでは、ここからバスで白馬大雪渓登山口の猿倉へ向かう予定でしたが、静岡から来た親子とタクシー乗り合いで行くことに。
バスは¥900/人のところ、タクシーは¥3000/台。時間とお金を節約~
06:00 猿倉荘着 1,250m
既にたくさんの登山客がおりました。
ここで、登山届けを出しておきます。
もちろん「GP山岳会」で(^_^;
06:10 猿倉荘発
それでは、大雪渓の入り口「白馬尻小屋」向け出発。
雨予報のところ天気は曇。
このまま天気は持ってくれるかな~?
白馬尻小屋までの道程は前半がゆるやかな林道、後半がちょっとした登山道。
前日の大雨で増水した沢を渡るのがちょっと怖い。
07:15 白馬尻小屋着 1560m
山小屋到着直前から雨がパラパラ~
軒先で雪渓の先端を眺めつつ、レインジャケットを着ていると益々雨が激しくなってきた・・・
まぁ、先は長い。
天気予報どおり回復に向かうことを祈ろう。
07:35 白馬尻小屋発
雪渓への登山道入り口には注意の看板。
結構怖いことが書いてあるなぁ・・・
雪渓取り付くまでの道端にはキヌガサソウが群生していました。
いよいよ雪渓に取り付く・・・その前に、アイゼンを装着。
07:45 大雪渓登坂開始
雪渓の端っこは、大きくえぐれていて踏み抜かないかちょっと心配。
8本爪のアイゼンは、注意して歩けばちゃんとグリップしてくれてちょっと安心。
雪の上にはベンガラでルートが示してあり、登山者が前にも後ろにも一杯いるので迷うことも無し。
所々、クレバスが大きな口を開けていました。
雪渓の上にゴロゴロ落ちている大小の岩は、全て落石とのこと。
こわいなぁ~
行く手がクレバスに遮られるたび、山の斜面を巻いて行くのですが、これがまた急斜面と泥で歩きづらい・・・
うわ~、ガスってきた。
雪渓を登りはじめて一時間、右足付け根が不調を訴え始める。
そういえば、準備体操してなかったなぁ・・・、イテテ。
あと何時間歩くんだろ?
ガスの中を一列縦隊で行進する登山者達。
思わせぶりなちょい晴れ間。
所々に注意書き。
そういえば、落石は遠くで転がり落ちるのを二回ほど見ただけで、幸いにも直撃はありませんでした。
09:50 葱平(ねぶかっぴら)へ取り付き 約2095m
本来の取り付き口はもう少し上っぽいが、クレバスがあるため手前から取り付くように誘導されていました。
アイゼンを外して、ひと休憩。
視線を巡らすと、リアル・ラピュタの世界。
そんな景色に目を奪われつつも、右足付け根の痛みがツライ・・・
ザックのウェストベルトで骨盤を締めれば、痛みが少しはマシになるかなぁ?と考えてビシッと締めてみる。
激流の沢に渡してある板橋を恐る恐る渡り、雪渓を踏み越え、岩場をよじ登り・・・
ついにたどり着いたのがお花畑「葱平」・・・?
確かに花はありますが、まだお花畑というほどでも無し。
カミ様のテンションがやや下がり気味。
そして、こちらは骨盤を締めすぎたせいで両足大腿部がツッたたたたーーーーっ
頭の中では赤色信号がグルグル点滅。
とりあえず、ベルトを緩め足を揉んで長い休憩を取ることで、ツりは一旦引きましたが相変わらず右足付け根の痛みは増すばかりで足が上がらない・・・
この後、大ブレーキとなりペースを落とすことになりました。カミ様、スマン。
11:20 小雪渓取り付き
小雪渓をトラバースして対岸へ渡りますが、こんな看板が・・・
アイゼンを再び装着して、慎重に前進。
渡り終えたら、アイゼンを外し再び急な岩場を登坂。
うう、痛いなぁ。
頂上はまだ~?
11:40 避難小屋をスルー 約2400m
休んでは登り、登っては休み。
あぁ、やっと今日宿泊する「白馬岳頂上宿舎」が見えてきた。
まだ遠いな~
ん?
お化け屋敷・・・、いや「お花畑」?
おどろおどろしい文字に、周りを見渡せば一面お花畑。
色とりどりの花々と雄大な風景に足の痛みも少し和らいだような気がします。
・・・いや、気のせいでした。
最後の急登坂と階段がキツイ~
13:20 白馬岳頂上宿舎着 2730m
着いたー
もう足上がらんー
今回の初山小屋泊は、チョッピリ贅沢して個室を予約してあります。
部屋は6畳+板の間1畳ほど。
布団が6枚とは、定員6名ってことかな?
布団と掛布団は、センベイというには重すぎる・・・
前日まで好天に恵まれず、干す間がなかったのでしょうねぇ。
枕も相当年季が入ってます。紙カバーがありましたが、気になる方はちょっと厳しそう。
インナーシーツを持っていって正解でした。
遅めのお昼を新館レストランでまったりと食す。
温かいおでんが五臓六腑に染み渡る~
疲れた体にはケーキで糖分補給
夕飯は5時からなので、しばしの間、部屋で疲れた体を休める。
個室は安らぐねぇ~
ちなみに、本日は約140人が宿泊し、大部屋は16人だそうです。
17:10 夕食
白馬岳頂上宿舎の食事はセルフテイク方式(バイキング)。
食べたい分だけ、食べられるものだけ取るので生ゴミを減量できる自然に優しい形式。
夕食後、19:30の日の入りを見に頂上アタックを検討。
外に出てみると、山頂方面は晴れ間が見えるのだけど、けっこう寒くて風が強いので体力温存を選択。
白馬山荘のスカイプラザでお茶をしながら夕日を眺める計画もあったけど、ここの新館レストランで再びケーキセットでまったりすることにする。←軟式山岳会・・・
部屋に戻る途中で西側の丸山方面を見てみると、ガスっていて夕日は見えなかったので、まぁ行かなくて正解かな?
そして、ここに来たからにはやりたかったこと。
それは、ライブカメラに映ること。
毎日、このライブカメラで山頂の天気予報と実際の天候状態をチェックしてました。
いつも天気が悪そうな絵でしたが、なるほど、ちょっと写りが悪いのねぇ。
山小屋では、テレビもないしスマホの電波も入りづらい。
他にやることもないので、明日に備えて寝ることにします。
19:30 就寝
ZZZ・・・
by gp_backyard | 2013-08-02 23:50 | 閑話休題