立山カッツ・アイ

急遽決まったシルバーウィーク最終日の立山登山。

当初は1泊2日の行程で、「次は剱岳」を合言葉に室堂からの紅葉を眺め、立山三山を巡り、剱岳の入り口「前剱」まで偵察に行く計画を立てていました。
・・・が、今回は日帰り弾丸登山となりますので、計画を急ぎ練り直し。

1泊2日の計画のときも頭を悩ませたのが、「立山黒部アルペンルート」の乗り継ぎ時間です。
繁忙期は、臨時便が出るので早いうちに登山口である室堂ターミナルに行けるのですが、シルバーウィーク最終日は通常営業となり、始発に乗って乗り継いでも9時半頃。
のんびりしていると、帰りの最終便を逃す可能性もあり。

そんなワケで、今回「前剱」は・・・
「カッツ・アイ」

そして「立山」周回コースに計画を短縮しましたが、それでも時間ギリギリっぽい・・・
まぁ、たぶんなんとかなるでしょう。
では、出発。

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01:30 出発。
レオは前日に実家に預け済み。
今期4回目となります。
すまぬレオ君。

05:30 長野県大町市扇沢駅着【1433m】
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さすがにシルバーウィーク最終日は空いていて、有料ですが駅入り口に一番近い第一駐車場に停めることができました。
混雑したときは、2キロほど離れたサテライト駐車場にまわされることもあるそうです。

切符の販売開始は6時30分から。
とはいえ、7時30分の始発に対し、すでに切符売り場には行列が出来始めていたので、山あいからちょうど日が昇ってくる肌寒い時間の中、行列に加わりました。
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立山の天気予報は、午前は晴れで午後少し霧が出るようです。
霧の中もしかしたら雷鳥も見れるかも?とちょっと期待。

行列が長くなり始めたため、少し早く切符の販売が開始。
切符を購入すると、暖かい駅舎内の改札前で7時30分の始発電車を待ちます。
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ちなみに、扇沢ー室堂の往復料金は9060円。結構お高いですねぇ。
駅舎内ではお弁当の売り子(駅員ではないそうだ)の面白い口上を聞いたり、撮影スポットがあったり。
扇沢レストハウスには、元祖名物ダムカレーがありました。
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ぜひとも食してみたかったのですが、営業時間中には戻ってこれなくて残念・・・

7時20分に改札が開き、電車へゴー。
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で、乗ったのはトロリーバス。
形はバスそのもので、レールでなくタイヤで走りますが、架線から電気を供給しモーターで走るので、分類としては「電車」なんだそうです。

07:30 扇沢駅を定刻で出発
出発するとすぐにトンネルに突入。
このトンネルは黒部ダムの工事の際に掘られたもので、途中にはトンネル工事で最大の障害となった「破砕帯」がありました。(らしい。寝てて気がつかなかった・・・)

07:46 黒部ダム駅着【標高1470m】
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トンネルの中の黒部ダム駅から次に乗車するケーブルカーの駅までは徒歩移動。
トロリーバスは何台も出てましたが、ケーブルカーの乗員数はそれよりも少ないし、その次のロープウェーはさらに少ない。
ひとつ乗り逃すと、室堂に到着する時間が遅れてしまうので登山客は皆ダッシュでケーブルカーの駅に向かいます。
トンネルの通路を抜けると・・・、黒部ダムだーーーっ!!
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急がなくてはいけないのですが、ついつい足が止まってしまいます。
目指す立山連峰の頂。
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広大な黒部ダム湖。
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観光放水の大瀑布。
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よくぞこんなデカイものを作ったものだと感銘を受けながら長大なアーチの上を歩き、ケーブルカーの黒部湖駅へ。
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07:55 黒部湖駅着【標高1450m】
ここからはケーブルカーで次のロープウェーに乗り継ぐ黒部平まで登ります。
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すでに多くの登山者で行列が出来ていましたが、うれしいことに8時10分発の臨時便を出してくれました。
臨時便が出ることを予想していましたが、これで計画より30分ぐらい早く室堂に到着できそうです。
次に乗るロープウェイの整理券も渡されて、ロープウェーに乗れることも確約。

08:15 黒部平駅着【標高1828m】
次はロープウェーに乗り継ぎますが、少し時間があるため駅舎屋上で登って景色を観賞。
行く手には本日登る立山がくっきり。
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08:30 黒部平駅をロープウェーで出発
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この立山ロープウェーは、高低差488m、移動距離1710mの間に支柱が一本も無いワンスパン方式。
この日はまだまだでしたが、紅葉のピークでは三段紅葉が見事だそうです。
登山道もあり、ここからガサゴソと登ってゆく人もいるようです。

08:37 大観望駅に到着【標高2316m】
ここで、またトロリーバスに乗り換え。
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再びトンネルの中を進むこと10分。

08:55 室堂ターミナルに到着。【標高2450m】
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長野県側の扇沢からは一番乗りでしたが、富山県側の立山駅からの人達はすでに到着しており、もうすでに登山客、観光客が入り乱れていっぱい。
階段を登って駅の外に出ると、360度、見事な立山連峰の景色。
これから向かう立山の山並み。
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剱岳方面。
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富山湾方面。
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見渡す限りの草紅葉。
白い稜線や山肌の緑や赤や黄色。
まさに浄土と見まがう風景です。

09:15 準備を済ませ、室堂ターミナルを出発。
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今回の行程は、室堂ターミナルから一ノ越を経由して、雄山に登り、大汝山、富士ノ折立と稜線をつなぎ、大走りから雷鳥沢に下り、みくりが池を眺めて再び室堂ターミナルに戻ってくる、水平移動距離8.2Km、コースタイム6時間の立山周回コース。

室堂ターミナル到着予定は15時40分。
・・・ただし、休憩時間なし。(←カミ様には内緒)
そして、帰りの最終便は16時30分。
・・・ただし、一本前の16時に乗らないと駐車場の延長料金が掛かってしまう。(←これも内緒)

臨時便のおかげで、45分早く出発出来たので休憩時間も取れそうだし、まぁ間に合うかな?

一ノ越へは途中までほぼ平坦な石畳が続き、緩やかに高度を上げていきます。
すぐ目の前には雄山の大きな山体がそびえ、山肌のグラデーションが鮮やかです。
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歩き始めて40分ほど、振り返ってみると室堂平の見事な草紅葉。
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小さな雪渓もありました。
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10:05 一ノ越に到着【標高2705m】
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ここまで風が無く少し汗ばむほどの陽気でしたが、稜線に出たとたん猛烈な風~!
9月下旬の山の季節は冬になりつつあることを実感。
一気に体温を奪われそうなので、フリースとレインウェアを着込んで防寒・暴風対策を万全にして雄山への尾根に取り付きます。
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雄山への登りは、正直舐めてました。
観光客がスニーカーでも登っちゃうぐらいのゆるい山かと。
・・・ごめんなさい。
そこはやっぱり「3000メートル級の山」でした。
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ガレた岩場、300メートルの直登、稜線上の強風。
高度を上げるにつれて、息が切れて足が重くなってきた・・・
高山病は発症こそしませんでしたが、その高みはマイ・デスゾーン。
いつの間にかカミ様が先行し、はるか高みから手を振ってました。
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なんで、空気が薄くなると元気になるんだろ?
不思議だ・・・

11:15 雄山峰本社 社務所着【標高2991m】
カミ様に遅れること10分。
息も絶えだえで到着。
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雄山の山頂は、右奥の神殿の建つ場所。
あそこに行くには、拝観料を払い神殿で御祈祷を受けなくてはならず、今回は時間がないのでパスしようかな~と思ってましたが・・・
「はやくはやく、御祈祷が始まっちゃうよ~」とカミ様の呼ぶ声。
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そうだよねぇ。
せっかくここまで来たらてっぺんに登らないともったいないよね~、って事で旅の安全を祈願していただきました。
雄山山頂からの後立山連峰の眺め。
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上の写真の左下に写る円柱が雄山3003mの基準点となります。

12:00 雄山を出発
山頂を巻いて、次の立山の頂、大汝山へ向かいます。
稜線からは、遠く剣岳も見えます。
「待ってろよ、剱岳」と息巻くカミ様。
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稜線から見晴らしも最高~
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んん、室堂にちょっと霧が掛かってきたかな?

12:15 大汝休憩所着【標高2995m】
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大汝山は「立山」の最高峰(3015m)で、その山頂直下に映画「春を背負って」のロケ地となった大汝休憩所があります。
わずか高低差20mほどなのですが、時短と体力温存のため・・・
「カッツ・アイ」
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念のため、上の山頂でポーズ撮っているのはカミ様ではありません。
山頂をスルーした分、シャリと休憩をとります。
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久々に山で淹れるコーヒーは美味。
ちなみに休憩所でもコーヒーは優雅に頂けるようです。
いろいろと個性的な山小屋のようでした。

12:50 次の頂、富士ノ折立へ向け出発
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この辺からは稜線上を歩くことになり、黒部方面からの風をもろに受けるようになりちょっと肌寒くなってきました。
あれれ、室堂は雲の中・・・
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13:00 富士ノ折立【標高2999m】も・・・
「カッツ・アイ」
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正直、どこから登ればいいんだか見当がつかなかったのと、のんびりとカップ麺を食べていたら、臨時便の時間貯金を使い果たしていたため。
まぁ、「立山」を代表する雄山の山頂は踏んだので、これにて「立山」は制覇したことにします。

下山は、真砂岳の手前で雷鳥沢に降りる大走りコースを利用します。
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んん~、霧が稜線まで掛かってきたなぁ。
まぁ、一本道だから道迷いは無いし、先行者もいるから大丈夫かな?
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雲の中のようなガレ、ザレで歩きにくい道をしばらく降りていくと、次第に視界が開けて金色に輝く渓谷が目の前に広がりました。
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振り返ると稜線がもうあんなに遠くに。
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大走りの終点、賽の河原は金色の草原。
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振り返って、別山方面は見事なグラデーション。
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14:40 雷鳥沢キャンプ場通過
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ここからまた微妙に歩きづらい石畳に戻ります。
室堂ターミナルまで階段で登り返しになるのですが、疲れ切った体には地味に堪える・・・
さらに雷鳥荘辺りからは、地獄谷からの硫黄臭が喉に刺さってむせ返り、追い討ちをかけます。
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みくりが池辺りでやっと硫黄臭が薄らいで、普通に呼吸できるようになりました。
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天気が悪ければ、この辺りで雷鳥が見れるようですが、ガスも取れたので望み薄。
時間も押しているので、室堂ターミナルに歩を進めます。

15:30 なんとか16時前に室堂ターミナルに到着
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15:45発のトロリーバスに滑り込んで、ロープウェー、ケーブルカー、トロリーバスを乗り継ぎ、扇沢には17:21に到着。
ギリギリ17:30前に車を出庫できました。

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帰りは、夕食に信濃大町駅前の「豚のさんぽ」で、お目当てのダムカレーを頂きました。
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見事なダム。
味も美味でした。

ちなみに隣の席の客は、この店名物、一日一食限定の「大黒部ダムカレー」を注文してました。
すごいボリューム・・・




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by gp_backyard | 2015-09-23 23:50 | 閑話休題

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