遭難者数781名。(~2005年)
日本はおろか世界一の記録を持つ『魔の山』。
今回の登山は、そんな異名をもつ
谷川岳へ。
ちなみに旅の目的は次のふたつ。
1.頂上でアウトドアクッキング
360度の絶景を見ながら飲むコーヒーはうまそうだな、と。
2.カミ様に岩場鎖場で度胸をつけよう
前回の木曽駒ケ岳巻き道の体験が尾を引くカミ様の経験値を上げようかな、と。
では、出発。
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06:20 常磐道 那珂ICからスタート
今回もレオは実家でお留守番。
北関東自動車道から関越道水上ICへ。
09:00
谷川岳ロープウェー土合口駅着【標高746m】
谷川岳は日本では二ヶ所しかない遭難防止条例が制定されています。
そんなワケで、はじめて登山届けを提出。(←不届きモノ・・・)

2005年に更新されたロープウェー「フニテル」で天神平駅へ。

09:30 谷川岳ロープウェー天神平駅着【標高1319m】
ここからの登山口もあるのですが、ちょっとでも高度を稼いで(楽したいので)リフトに乗ってさらに天神峠駅へ。

09:45 天神峠着【標高1502m】
それでは谷川岳に向かってレッツゴー。

天神峠から天神尾根沿いに歩を進めるのですが・・・、なんか下っていないか?
どうやら、天神平からの巻き道と合流するまでせっかく稼いだ高度を下げていくことになるようです。とほほ。
尾根沿いの道は狭く、岩がゴロゴロしていて歩きづらいことこの上なし。

これが稜線歩きかと思いつつ、ようやく天神平からの巻き道との合流地点に到着。

右が天神峠から下ってきた道、左は天神平からの巻き道。
なんか、巻き道のほうが歩きやすそうだったな・・・
ここからしばらくは、整備された木道、時々岩場の道が続く。

10:45 熊穴沢避難小屋着【標高1480m】
ヨウカンを食べつつ小休止。

山頂まであと1.8km。この先の登山道は急峻となり、本格的な「登山」となって行きます。
と同時にこのあたりから森林限界となり、低木帯となって残暑の厳しい太陽にさらされることに・・・。

11:35 天狗の留まり場通過【標高約1660m】
見晴らしのよい休憩場所なのですが、先客が多いのでスルー。

辺りは熊笹の世界。左右の視界も開け、山頂までの稜線もくっきり。

12:00 天神ザンゲ岩到着【標高約1750m】
こちらは先客無く、岩の上からの展望を眺めつつ小休止。

この先は、肩ノ小屋まで開けたガレ場をひたすら登るのぼるノボル・・・

照りつける日差しと疲労と空腹にボーとした頭で、山頂に到着してからのお昼をシミュレーションしてみる。
まず、コーヒーを淹れるためお湯を沸かす。
ドリップしたコーヒーをすすりつつ、眺める景色はサイコーだろうなぁ・・・
そして今回の楽しみのひとつ、ラーメンをつくる。
「
詰め替え用カップヌードル」を沸かしたお湯に投入して三分待つ・・・
はい出来上がり。
さぁ、食べよう・・・・・・・・、あれ?
もしかして、箸が無い?念のためカミ様にも確認してみたが、やっぱり準備してないよねぇ。
ひとしきり、二人で大笑いしたあとの空気が重いこと重いこと・・・
ここに来て精神的ダメージもプラスされて、さらに足取りも重くなる。
山頂にコンビニはないよねぇ?
12:20 肩ノ小屋着【標高1900m】

ここまでくれば、双耳峰 谷川岳の山頂の一つ、オキの耳はすぐそこ。

肩ノ小屋は他の尾根からの登山道との合流地点。登って来る時に微かに見えた標識がそびえ立っていました。
12:25 谷川岳山頂「トマの耳」到着【標高1963m】

この先にはもう一つの山頂、オキの耳が見えます。

では、お待ちかねのランチタイム。

お湯を沸かして、コーヒーをドリップ。
さらにインスタントラーメンを作ります。
・・・さて、周りを見渡せばお昼を食べる人々でごった返している状態。
カミ様は狙いを定めて、突撃!隣の昼御飯。
「おはし、余ってませんか?」
「・・・よかったらどうぞ」
その行動力、脱帽モノです。
お隣さんにも感謝。
おかげで、熊笹の茎でラーメンを食べずに済みました。
その美味しさもさらに一段増したような気がします。
ドリップしたコーヒーも格別の美味しさでした。

13:20 さて、帰りますか。

帰りはあの急峻な道を降りていくわけで・・・

途中、ミニチュアダックスを連れたご夫婦がいたりする。大丈夫なのか?

15:00 天神平到着
帰り道は天神峠に戻らず、整備された巻き道で天神平へ。

振り返れば谷川岳。あそこから帰ってきたんだな~、とちょっと感動。

山頂付近は雲の中。あのワンコは無事なのだろうか?
15:15 谷川岳ロープウェー土合口駅着
ほぼ予定通りの時間で下界に戻ってまいりました。
では、かいた汗を流すべく宿泊地、草津温泉へレッツゴー。
・・・えっ、草津?遠くない?